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コロンの命日
- 2013/07/12(Fri) -




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 その日は今日と同じように

朝から暑い月曜日だった。

 昨日の夜ぼくは、ママのそばで 寝たかったんだけど

 ママはぼくを抱く事が出来ないし

 ぼくはもう後ろ足が立たなくて歩けない。

 ぼくは隣のリビングのケージの横に置いてある

 おばあちゃんが買ってくれたかごで寝たんだ。 

明け方苦しくて「ママ~、ママ~」って呼んだけど

 毎日のぼくの通院に疲れてぐっすり寝てた。

 ぼくは前足を出してママの所に行こうとしたんだ。

 その時おじいちゃんがぼくを迎えに来たの。

 ママは朝起きてきてぼくが

 「ママのそばに行きたいよう」って言うかっこうで

 目をあけたまま冷たくなっているのを見て

 呆然と立ち尽くした。

 時間が止まってしまったみたいだった。 

おにいちゃんを起こして 二人で泣いていたよ。 

ぼく、おにいちゃんに会うまでって がんばったんだ。

 ママはぼくの目を閉じてくれた。

 体を綺麗に拭いてくれて

 いつも使っている籠に新しいタオルを

 敷いてくれてぼくを その中に寝かせてくれた。

 病院の先生に電話して事情を説明したら

 先生は哲学堂にある 動物霊園を紹介してくれた。

 明日午後からお葬式をやってくれると

 言う事だった。

 おにいちゃんは一度学校に戻った。 

ママは病院で診察の日だった。

 リビングのケージの上にぼくの入った籠を載せて、

冷房をつけたまま病院へ向かった。 

診察は時間がかかるのでぼくの事が

 心配だから薬だけ貰って帰る事にしたんだ。

 薬を待っている間も人目を憚らずに 泣いていたよ。

 病院から帰ってくると

 ママの友だちのCちゃんがお花を持って来てくれた。

 Cちゃんはいつもぼくのうちに来ると

 「コロン、コロン」って

 優しい声で呼んでくれて遊んでくれたから

 来てくれて嬉しかったよ。
 
Cちゃんはケージの上に載せられたぼくの隣に 

お花を飾ってくれてお線香を立ててくれたんだ。

 ママはまたCちゃんと一緒に泣いていたよ。




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 次の日、ぼくを見たママは
 
(もしかしたら、生きているかも?)って

 思ったみたいだけど、 

ぼくはぬいぐるみのように動かなかった。

 お昼過ぎにCちゃんがくれた

 お花でぼくのまわりを飾ってくれた。 

青い花がぼくの白い体に良く似合っていたよ。

 ママはまた悲しくなって泣いていた。

 ぼくの入った籠を抱いてママは助手席に座った。

 戻ってきたおにいちゃんが運転して

 お葬式をあげるお寺に出発。

 8年間短かったけどたくさんの 思い出のあるこの家、

この駐車場から車に乗って 何度、出発したことだろう。 

それももう、今、この時が最後。 

さようならぼくの大好きだったおうち

 よく散歩をしたこの道、あの曲がり角

 もう、この白くふさふさした毛、

 真っ黒な目、鼻のこの体で 

二度と戻ってくる事はないんだ。

 

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ママの体調が悪くてぼくが元気に 

走りまわっていた時 

「コロンのその元気ちょうだい」って言ってたね。

 ママに置いて行きます。この元気。



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ママぼくのこと忘れないでいてくれて

ありがとう




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